気分の波の最小限化
重篤な症状を出さないようになってから3年が経ちます。それでも、躁転しかけたり、抑うつ傾向になったりすることはあります。
今感じているのは、そのような初期症状、若しくは更にその前段階であるストレスの蓄積であったりトリガーを察知して、悪化する前に手を打つことの重要性です。
躁状態になってジェットコースターのように上がりきってしまったあとには、深刻な抑うつ状態が待ち構えています。どうやってそれを回避するか、が少しでも正常な生活を維持するポイントとなるのではないでしょうか。
①日々の行動・気分を記録しておくこと
行動・気分の記録には色々な方法がありますが、私の場合はA4ノートの半分をだいたい1日分として、なるべく詳細に日記を書いています。些細なことでも、「何があったか・どう感じたか」を細かく記しています。あとから振り返るときに、記憶を蘇らせる契機となり便利です。そして振り返りをする際には「何のせいで・どうなったのか」を把握するようにしています。そして、今後同じ轍を踏まないように努力をしています。また、障害者枠で入社したので、職場の方々と面談をする機会が週1回あるので、その際の参考資料にもできています。
私はズボラなので詳細な日記で精一杯なのですが、双極性障害の方の中には「1時間ごとの出来事・気分を書く1週間分の用紙」と「1日の平均的な気分を書く1ヶ月分の用紙」を使ってらっしゃる方もいらっしゃるようです。前者はちょっと根気が必要になりそうですが、日記にはない一覧性があるやり方なのでとても良いなと思いつつ、面倒臭がりなのでまだ出来ていません。反省です。後者はこんなものを作って使っています。ご参考までにアップしておきます。
②必要な時には兎に角「休む」こと
私の場合ではプラスのことでもマイナスのことでも、刺激を受けると症状が出る契機となります。学生時代、ある講師の方が「チャンスは気付いて掴んで自分のものにしよう」との趣旨のことをおっしゃったのを聞いて、それだけで酷い躁状態→抑うつ状態になりました。また、不快な刺激を受けてそれが蓄積されていくことでも、気付いたら躁状態or抑うつ状態になったこともあります。
プラスの刺激を受けた際には、【24時間ルール】というものを決めています。「これがしたい!」と欲求に駆られても、24時間は手を付けない。そのせいでそわそわしてしまったら、私の場合は抗不安薬を飲んでいます(お薬については主治医の方の指示に従ってください)。24時間待って、心を休めて冷静に捉えられている状態でも、それがやりたいと思えたら初めてそれを行う。24時間じゃなくても、心配な時は48時間・72時間も時間を置いたりします。「一旦衝動を落ち着かせる」というのが重要なのだと思います。
マイナスの刺激を受けた際には、【周囲の人に頼る】ことを大切にしています。私はストレスの蓄積によって症状が出ることが多いのですが、蓄積の合図があって、それが出ると周囲の人に自分が危険信号にあることをお伝えします。その合図、症状が出る兆候は、眩暈・頭痛・ふらつき(立っていられない)・睡眠時間の異常があります。この状態だと、頭がパンク寸前で、それ以上のことがあると、躁状態or抑うつ状態に振れてしまう可能性が高いです。この危険信号が出たときには、速やかに然るべき方に報告して、「先ずストレス源から離れる」ことをしています。少し離れてみて、翌日になったら出来るかもしれないし、それでも出来なかったら他の人に頼みます。ストレス源から逃れるのは難しいかもしれませんし、他の人に頼むのは無責任だと思うのも勿論同意するのですが、それで体調を崩しては元も子もありません。何より体調第一、です。どうしても逃れられないマイナスの刺激に遭遇することもあると思います。例えば、過去のトラウマが再び蘇って襲ってきたときなどです。私は、匿名でいじめられていたので私を双極性障害にした女の子が誰だか分かっていなかったのですが、それを知ってしまったとき、全身に蕁麻疹が出て、頭の中がぐちゃぐちゃになりました。希死念慮と復讐心が渦巻いていました。そういったときは、「周囲に意見を求める」ことをしました。何よりも冷静になることが大切だと思います。
企業に勤め始めて思ったのが、「自分は自分のものだけじゃない」ということです。家族であったり、お付き合いしている方であったり、会社の方々であったり、周りにいる皆が心配してくれていて、私が体調を崩すことで迷惑も掛けてしまう。そう思うと、今まで以上に体調管理に気を付けなければならないと感じるようになりました。
抑うつ状態のときに「君は1人じゃないよ」なんて言われても、「うるさいお前に何が分かるんだ」なんて思っていました。しかし、平均してフラットを続けられていると、周囲の人に生かされている、支えられていることに気が付いてきました。皆のためにも、一生寛解できたら良いのにななんて夢みたいなことも思い描いちゃいます。
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